シルブラは今でこそ一部の人を除いて人気はかなり落ちてしまった感じだが、最初の頃は覇権ゲームもいけるんじゃと言えるレベルの出来と広告の仕方とを見ていて、久々にこのゲームを頑張ってやってみようと思っていた。キャラクターも世界観にマッチしていて魅力的だったし、音楽も非常に良く、最初の頃は海外でもかなり賑わっていたっぽい。
攻略サイトを見ていても、ヴァン・ヘルシングが強い、いや、このようなケースではダルシアが良い、ラミアが最強などと色々と意見交換もされていて楽しかった時代だ。
終焉のアイオナで状況は一変した
そんな状況を一変させたのが、終焉のアイオナの登場。終焉のアイオナはゲーム環境をすべて変えた。それまで様々なキャラクターを利用してストーリーを攻略していくという楽しみがあったのだが、終焉のアイオナを使えば、終焉のアイオナにバフをかけてとりあえず奥義をぶっ放せば攻略できるというくらいチート級に強くなった。
そのため、それまで苦労をしてストーリーを先に進めていた重課金以上の人たちと同じくらい、それ以上に、無課金でも終焉のアイオナを引いて、更にはその次に出た水着ベラを引いた人は簡単にストーリーを進めることができるようになってしまった。
そこまでたくさん課金をして、ラミアやヴァン・ヘルシングを限凸した重課金者以上のものは、運営のさじ加減一つでそれらのキャラの存在価値が一気に減少してしまうというのを目の当たりにしてやめていってしまった。
もちろん、そういった重課金とか廃課金をしているものたちは、そういったリスクも想定済みだったと思う。いつかはぶっ壊れキャラが出て、過去に頑張って育てたキャラはだめになるときが来るということを。それでも、正直なところ終焉のアイオナというぶっ壊れ眷属を出すのは早すぎた。あまりにも早すぎたのだ。
1周年記念のアニバーサリーとかで出せばまだ良かったかもしれない。終焉のアイオナは正直、数年先取りしてしまったようなぶっ壊れ性能だ。それまでのアタッカーで出せていた火力の4~5倍近くを簡単に出せてしまって、コストもヴァン・ヘルシングに比較すると非常に軽いという…。これですべてがくるってしまった。
運で重課金に並べてしまうことも
また、このゲームの引退を加速させたのが、運で無課金でも重課金クラスの人たちに並べるようなこともあったことだ。一つにはハンマーがドロップするかどうか、もう一つは専用装備がドロップするかどうか。
この2つは眷属を強化する上で非常に重要になっていた。特に8月から10月くらいは、そこらへんのドロップ次第で無課金でも運が良ければ、重課金に並べちゃうんじゃないかってくらい大きく差がついたところだ。
これでは課金をしている人としたらたまったもんじゃない。今は修正が入ってマシにはなったものの、もうちょいここの修正が早ければよかったかもとは思う。とはいえ、この段階ではもう終焉のアイオナ事件で取り返しのつかない状況になっていたから、覇権ゲームは無理だったとは思う。
運営の仕方が違えば覇権となっていた世界線も
このゲームは正直おもしろい。ちょっと苦痛になるようなミニゲームもたまには出てくるが、ストーリーや攻略難易度など申し分ない。そのため、終焉のアイオナを出すのがもう少し遅くしていれば、そしてもうすこしうまく運営できていれば覇権ゲームになりえたのではないかというのが非常に残念なところだ。面白いゲームなだけにサービス終了までは続けていきたい気持ちで毎日コツコツとやっているが、もっと賑わって欲しかった。
