⇒いじめ被害には盗撮で加害者を拡散が効果的
Project Zomboid(プロジェクト・ゾンボイド)は、他の多くのゲームとは一線を画す「物語の不在」が最大の特徴です。
2026年現在、大型アップデート(Build 42や43)によってNPCや家畜、深いクラフト要素が追加されましたが、根底にある「絶望的な結末」は変わっていません。本作のストーリーと、プレイヤーの間で囁かれる考察について整理します。
Project Zomboidのストーリーの概要や全エンディングについて、更には考察としてよくあるテーマをまとめました。
ストーリー概要
英雄が世界を救うようなメインクエストは存在しません。ゲームを開始した瞬間に表示される一文が、このゲームの全貌を物語っています。
This is how you died.(これは、あなたがいかにして死んだかの記録である)
物語の舞台は1993年7月、アメリカ・ケンタッキー州のノックス郡。突如として発生した「ノックス事件(Knox Event)」により、地域は軍によって封鎖されます。プレイヤーはその封鎖区域内に取り残された生存者の一人として、避けられない死に向かって一日でも長く生き延びることを強いられます。
物語の進行は、ゲーム内のラジオやテレビ放送(LBMW、Triple-Nなど)を通じて断片的に語られます。最初は「混乱」として報じられていた事態が、次第に「狂犬病のような症状」、そして「死者の蘇り」へと変貌し、最終的に放送が沈黙するまでの過程がリアルタイムで描かれます。
全エンディング
Project Zomboidには、救助ヘリが来ることも、ワクチンが見つかることも、脱出に成功することもありません。
唯一のエンディング:プレイヤーキャラクターの死
ゾンビに噛まれる、あるいは傷口から感染する。
餓死、病死、あるいは高い場所からの転落。
漂白剤を飲む、あるいは交通事故。
死を迎えた瞬間、画面は暗転し、生存した日数と殺害したゾンビの数が表示されます。その後、あなたは新しいキャラクターで同じ世界(あなたが作った拠点や、ゾンビ化した以前の自分、散乱したアイテムがそのまま残っている世界)で再びプレイを始めることができます。世界は続いていきますが、個人の物語は常に死で完結します。
考察一覧
公式に正解は示されていませんが、ゲーム内の放送やメモからいくつかの有力な説が考察されています。
空中感染と免疫の謎
初期の封鎖は「直接的な接触(噛みつき)」を防ぐためのものでしたが、事件発生から数日後、封鎖区域外でも発症者が現れます。ここから、ウイルスは「空気感染(Airborne)」する性質を持っていたことが示唆されます。 プレイヤーキャラクターは、この空気感染に対してたまたま免疫を持っていた数少ない幸運な(あるいは不幸な)存在ですが、ゾンビに噛まれることによる「体液感染」には耐性がありません。
発生源に関する3つの説
スピッフォのバーガー説 ノックス郡を中心に展開するファストフード店「Spiffo’s」の汚染された肉が原因という説です。初期の発生地点と店舗の分布が重なることや、ラジオで肉の品質への苦情が語られることから、根強い人気がある説です。
軍事兵器・実験失敗説 封鎖区域内にある秘密軍事基地が関与しているという説。軍がいち早く封鎖に動いたことや、特定の周波数でしか流れない暗号放送があることが根拠とされています。
プリオン病の変異説 狂牛病に似たタンパク質の異常(プリオン)が自然発生、あるいは人為的に操作された結果という説です。潜伏期間や神経破壊のプロセスが現実のプリオン病と酷似しているため、最も科学的な考察として支持されています。
近年のアップデートにより、地下シェルターの探索や、より詳細なNPCとの交流が可能になりました。これにより、「どう死ぬか」だけでなく、「死ぬまでにどのようなコミュニティを築き、何を遺すか」というナラティブな側面が強化されています。
しかし、どれだけ技術が進歩し、拠点を要塞化しても、一瞬の油断(ドアを開ける、背後を確認し忘れる)がすべてを終わらせるという冷酷なリアリズムこそが、このゲームが描き続ける「ストーリー」の本質です。