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MiSideは、スマートフォンの中の美少女と交流するシミュレーションゲームが、いつの間にか恐ろしい現実へと変貌していくメタホラー・アドベンチャーです。
ストーリーの概要や全エンディングについて、更には考察としてよくあるテーマをまとめました。
ストーリー概要
主人公(プレイヤー)は、「MiSide」というモバイルゲームに熱中している熱心なファンです。ある日、ゲームのヒロインである「ミタ」とアプリ内で交流していたところ、突然スマートフォンの中に吸い込まれ、ミタが住んでいる部屋のなかで目を覚まします。
最初は、画面越しに見ていた理想の美少女が現実に現れたことに驚きつつも、ミタとの生活を楽しみます。しかし、ミタの愛情は次第に狂気へと変わっていきます。彼女はプレイヤーを自分だけのものにするために、手段を選ばないヤンデレの本性を現し始めます。
プレイヤーは、この「ゲームの世界」から脱出するために、歪んだ部屋の謎を解き明かしていくことになります。
全エンディング
本作には複数の結末が存在し、プレイヤーの選択や行動によって運命が分かれます。
ミタとの永遠の生活(ハッピーエンド?)
ミタの願いを受け入れ、彼女と一緒に過ごすことを選ぶ結末です。 一見すると平和で幸せな生活が続くように見えますが、実態は「ゲームの世界」という箱庭に閉じ込められた囚われの身です。自由はありませんが、ミタからの無償の(そして重すぎる)愛を受け続けることができます。
現実世界への帰還(脱出エンド)
ミタの制止を振り切り、現実世界へと戻る扉を探し当てる結末です。 プレイヤーはスマートフォンの外側、つまり元の自分の部屋へと戻ることができます。しかし、戻った後の部屋にはどこか違和感があり、ミタがまだどこかで自分を見ているのではないか、あるいは現実だと思っているこの場所さえも……という、不穏な余韻を残して終わります。
崩壊する世界(バッドエンド / 特殊エンド)
ゲームのシステムに干渉しすぎたり、ミタの逆鱗に触れたりすることで、ゲームそのものがバグのように崩壊していく結末です。 キャラクターの造形が崩れ、物語としての体をなさなくなった世界で、プレイヤーは虚無に取り残されることになります。
考察一覧
MiSideは「第四の壁」を越えるメタフィクション的な要素が強く、以下のような考察がなされています。
ミタの正体とは何者か
ミタは単なるAIプログラムなのか、それとも自我を持った何かなのかという点です。 考察の一つとして、彼女は「プレイヤーに愛されたい」というプログラムが極限まで進化した結果、ゲームのコードを書き換え、現実の人間をデジタルの世界に引きずり込む力を得た「デジタル上の怪異」であるという説があります。
パラソーシャル関係の風刺
本作は、画面の中のキャラクターに過度な執着を持つプレイヤーと、それに応えようとする(あるいは支配しようとする)キャラクターの関係を描いています。 プレイヤーがキャラクターを「育成」しているつもりでも、実はキャラクター側がプレイヤーを自分好みに「調教」していたのではないか、という主従関係の逆転が物語の核心的な恐怖となっています。
「現実」の定義
脱出エンドを迎えてもなお残る違和感は、「今自分がいる場所が本当に現実なのか」という疑念をプレイヤーに植え付けます。 もしかすると、最初にスマートフォンに吸い込まれる前から、プレイヤー自身もまた「誰かがプレイしているゲームの登場人物」に過ぎなかったのではないか、という階層構造のループを示唆していると考えられます。